【1995年】【4月】ゲーム批評 Vol.3 春
初紹介ですね。ゲーム批評 Vol.3 春 1995年4月1日発行です。
雨宮慶太氏による表紙は、次世代機の神のイメージとのこと。
目次と、この広告を入れずに公平に…と言った編集方針は、面白いと思ったものです。
次世代機特集は50万台出荷、14タイトル発売済みのサターンから。コンシューマ事業本部の部長のインタビューで、RPGにも新しい技術を使ったゲーム性の高いものを云々って話をしてるんですが、結局RPG弱いままでしたよね…SRPGはサクラ大戦が花開きましたが。
サターンの初期ソフト批評。バーチャは本当に本体をけん引しましたが、イマイチだったクロックワークナイトについて、ポケモンの田尻氏が実験的な試みは褒めつつ、ボリューム不足は何か手は無かったのかと指摘してます。
続いて30万台出荷済のプレステ。インタビューはあの久多良木さんが開発環境の良さなんかをアピールしてます。
プレステの初期ソフト批評。プレステ本体をけん引したリッジレーサーをべた褒めですが、意外にヒットした闘神伝については側転のアイデアを褒めつつ、色んな意味での軽さを指摘してます。
猛烈に影が薄かった7万台出荷済のPC-FX。インタビューでも動画再生を推してますが、動画は3DO含む他の次世代機でも出せましたし、売りとしては弱すぎでした。栄華を誇ったPC-98もウインドウズ95の登場で急激に魅力を無くしましたし、この頃がNECのターニングポイントだったのでは無いでしょうか。
先行して発売し、計36.5万台出荷済の3DO。インタビューでは次の世代の話が出ていますが、結局発売されませんでしたねM2。他スーパー32Xやアタリジャガーについても小さく触れたり、座談会ではバーチャルボーイ含む各機に厳しい事を言ってます。
パソコンとゲームの記事。94年はパソコンが個人にも売れ、過去最高の300万台突破と言うのは驚きましたが、ちゃんとしたマルチメディアパソコンは高いので、ゲームのメイン機にはならないと言うまあ当然の結論に。
ゲームソフトの価格の話。メディアがCD-ROMになって劇的に下がりましたが、安売りも無くなった。が、安売りは店のダメージになってたので良い事でした。今マイクロSDとか結構安いのもありますが、スイッチの32Gメディア単価とか幾ら位なんでしょうね。
ゲームスクールの特集です。25年経って質の低いいい加減な所は淘汰されて、今は良い所が生き残ってる感じでしょうか。ドラクエの堀井氏やチュンソフト中村氏らのインタビューでも、結局は行くだけでは駄目で本人の努力次第と言った感じですが、今アンケート取ったらどんな結果がでますかね^^;
Vol.3と言うことでゲーム批評の批評やってます^^セガ広報の竹崎氏から「愛が無い」「期待していた本じゃない」とか言われたり、Vol.2の格ゲー特集で悪評寄りだったKOF94のディレクターからの、反論が載ったりしてます。ただこの反論が、ゲーム開発端くれとして気持ちはわかるものの、ゲームショウの客や自社の新人や作品や、ゲーメスト等々を口汚くこき下ろす内容で、今なら大炎上間違いなしな感じです^^; 凄い方だと思いますし今もご活躍されてますが、公の場でここまで言っちゃうかというのと、KOFはこの方が抜けた後も、どんどん人気はうなぎ登りだったんですよねえ…。
シューティングゲームの没落特集です。派手で大味で高難易度になった結果、人が離れ…みたいな話なんですが、今もFPSやTPSは元気なものの、縦シューや横シューの衰退は悲しい限りです。新しいマリオメーカーで本格縦シューや横シュー作れる様にならないかな^^
漫画は寺田克也氏のスーダラゲームヒヒョーとこれが載ってるのですが、ひまわり地獄好きでした^^