【1983年】【1月号】テクノポリス 1983.01
ちょっとペース落とそうと思っているのですが、1983年に戻って5周目の1冊目は、テクノポリス 1983年1月号 です。82年の創刊号あたりを紹介しようかなと思ってたのですが、こちらの方が断然面白かったので、こちらに変更しました^^
また表紙のダメージが激しかったので、小さい目の画像です。マクロスやヤマト懐かしいなあ。
目次と特集の扉です。特集は私の好きなパソコン比較です^^ 今回は低価格な入門用ですね。と言ってもほとんど5万円以上するのですが、当時からすると大変御安いです。
まずグラフィックの比較。16色出せるぴゅう太とM5(ゲームパソコン)が強いですが、この2機種はプログラムで円を描かせるのが難しいそうで(ぴゅう太はそもそもそんな命令無かった筈)。また6001等はグラフィックのモードが幾つかあるので、ハイレゾとセミグラフィックで表示したそうです。
グラフィックの総括として、このサンプルの様なのが描けるぴゅう太のお絵描き機能が素晴らしいとの事。確かキャラ単位で2色だったと思うので使い勝手は悪いけど、4色と16色表示の差はかなり大きいですね。
続いてパソコンの命とも言える、ソフトの量。先行して発売されてて、人気もあった6001が量で圧倒しますが…。
文字が潰れて読めないと思いますが、こうしてタイトルを並べるとやはり6001が圧倒してます。I/Oのコムパックと、電波新聞社が多いですね(ベーマガ投稿作の商品化…ではなさそう)。しかしぴゅう太やM5は綺麗な画面で、アーケードの人気作の移植が多いのが魅力です^^ しかもこの後も、両者結構ゲーム出続けるんですよね。まぁ6001は個人で作れるし、それ以上に出まくる訳ですが。アーケード移植も無理やりするし^^;
こうして見るとキャラが1色ではあるものの、スクランブルもディグダグも低価格パソコンなのに綺麗で、スプライトのおかげで動きも滑らかで素晴らしかったと思います(スクロールはキャラ単位だけど)。
こう言ったホビーパソコンの需要は、間もなく登場するMSXがごっそり持って行ってしまいますが…^^;
それぞれの機種を分解しまくってます。6001はこれらの原点とも言える機種だとしながらも、サウンドはまだまだ素晴らしいそうです。88mkIIにも載せて欲しかったなあPSG><
こちらはライバル!?のぴゅう太とM5。性能似てますがチップとか全然違いますね。M5はZ80なんですね。
性能は88クラスですが、価格10万ちょっとのFM-7や、コモドール64なんかも取り上げられてます。分解はされてないけど。
不可能が無いMZ-700シリーズや、安さ爆発VIC1001等も紹介されてます。
秋葉に居た100人近い人気投票だと、コスパや可愛さでM5が1/3の票を集めたようですが、人間も交えた(何で?)素数演算速度比較でも、M5がぶっちぎりで早かったとの事^^
M5は開始5分で121個の素数を表示し断トツだったそうで、右ページのグラフの様に他を完全に引き離してます^^ MSXがあったらどうなってたか、気になりますね。
アドベンチャーと表記されてますが、コンピュータRPGの始祖とも言えるウィザードリィを大々的に紹介してます。匹敵するゲームがまだ日本には無かったので、アップルを買える大人のゲームマニアに、凄いファンが多かった様ですね。
こちらでも後のファミ通編集長浜村通信氏が、ウィザードリィ最高と褒めてます。
パソコンゲームランキングブック – 日本レトロゲーム誌研究会電子化部
今見ると…いや当時としても地味な画面ですが、想像が膨らんで良いという意見も良く聞きます。日本では88版やファミコン版でハマった人が多いのではないでしょうか。
6001が10万円を切ったのを皮切りに、シンクレアZX-81が3万円台で出たりで、年々パソコンの出荷台数が増えて、累計100万台に届きそうだった時代。
じゃあどのパソコンを買うのが良いのかと言うと、当たり前ですが目的によるという結論になってます^^ 個人的には今回の中だとM5がお薦めですけれど。